工芸やハンドメイド作品の国際的なコンペティションとして近年注目を集めているLoewe Fondation Craft Prize(ロエベ ファンデーション クラフト プライズ )2023 のグランプリに、陶芸作家の稲崎栄利子さんが選ばれました。本当におめでとうございます。
稲崎氏は極限までに小さな無数のパーツによって覆われた超繊細で抽象的な陶芸作品で知られ、現在高松市にて制作を続けています。この度の出品作品である"Metanoia"(2019、邦題「心臓」) は1年以上もの長い制作時間の中で、作家の精神的な苦悩をも作品に昇華させたもので、無数の小さなパーツが複雑に重なり、文字通り心臓の脈打つような動きもイメージさせる繊細ながら力強い作品です。
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