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荒川豊蔵
Arakawa Toyozō
1894-1985
岐阜県多治見市生まれ。28歳の時、知己のあった京都宮永東山の窯場の工場長となる。のちに東山窯を訪れた北大路魯山人と意気投合し、33歳の時、魯山人により鎌倉星岡茶寮の窯場主任として招かれその制作を助ける。36歳の時、美濃大萱にて桃山時代の志野の陶片を発見した事をきっかけに、桃山陶に魅せられる。以後大萱と鎌倉を行き来きし古陶の発掘研究を続けつつ、39歳で大萱にて独立。独学で試行錯誤しながらも豊蔵の代表作として知られる志野を中心に、瀬戸黒、黄瀬戸の制作を展開する。その作風は古陶の再現にとどまらず、温和で格調高く、時に豪快な独特の釉調により、近代的なエッセンスに彩られている。また晩年に築いた水月窯では染付や赤絵など、文人風の洒脱な絵付けによる作品を制作している。重要無形文化財保持者(志野・瀬戸黒)、文化勲章受章。
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