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増田敏也
Masuda Toshiya
b.1977
現実に存在する”もの”と全く違っているにもかかわらず、仮に作られたイメージ、アイコンでその存在を理解することが出来る。この仮想と現実のイメージギャップを二次元のドット絵から三次元に起こすことで改めて認識させることが作品としての主体性でもある。データと陶磁の、脆弱と恒常を併せ持つ性質の近似性もまた、作品の存在感を際立たせている。たたら状にした陶土を型紙に合わせて切り出し、積層するように成型していく技法は原始的な輪積の技法そのものであり、その制作も至ってアナログである。作品の持つ多様な二面性は、身の回りのリアリティを切り出してくる作家自身の視線そのものに由来しているようである。
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