Art Fair Tokyo 2023
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10-12 March 2023
アートフェア東京2023におきましては、4人の陶芸家を特集展示いたします。
手びねりで素地を作ったあと、コンプレッサーで泥漿を少しずつ吹き付けてフォルムを作ってゆくアイザワリエ。もくもくとした形は内側から沸き立つような動きを見せ、自然界に見受けられるようなオーガニックな形は、澄んだ色彩に彩られ目に強く鮮やかな印象を与えます。
優美な器のフォルムに、イッチン(筒状のもので泥漿を絞り出し模様を描く)で極めて繊細な装飾を施した澤谷由子の作品は、まるで丁寧な編み物のようであり、小さな器の中に緻密な世界が広がり、引き込まれるような魅力があります。
出和絵理の造形は、磁土で造られた極めて薄い羽のような透明感のあるパーツを放射状に組み合わせて作られており、光と陰をまとった作品は、白く繊細で、幾つかを置き合わせると作品タイトル-Forest-のように静かな森のような風景を作り出します。
服部真紀子の作品は、手捻りで土台となるボディをつくりながら、並行してフリル状のヒダを付けていく手法により制作されています。淡々と無数に繰り返される手作業により、細やかに形作られたフリルの一片一片が作品の表面を隙間なく覆いつくし、丸い壺状の器形が持つ緩やかなアウトラインの美しさを際立たせ、白く、時にやや黄味を帯びた土の色は光と影を穏やかに映し出し、作品の持つ静謐な世界感を引き立てています。
それぞれの作品、また4人のアーティストの美しい調和をお楽しみ下さい。
会期初日より当サイト上にてすべての出品作品をご覧いただけます。
会期:
2023年3月10日(金)-12日(日)
ブース N22
会場:
Art Fair Tokyo 2023
オフィシャルウェブサイトはこちら
※ご入場は予約制でございます。ご不明点など詳しくは当店にお尋ねください。
左上から時計回りに:アイザワリエ 浚(さらい)の青 2023 w62.0×d49.5×h32.5 (cm)
出和絵理 Forest 2022 w22.8×h10.4 (cm)
服部真紀子 ひとひらの 2020 w37.8×d36.0×h26.8 (cm)
澤谷由子 露絲紡(つゆいとつむぎ)2022 w31.3×h7.0 (cm)
澤谷由子画像 撮影:岡村喜知郎